【初心者向け】 簡単BGP講座 14.OSPFをBGPに再配布しよう

■基礎編
 1.はじめに
 2.構成説明
 3.基本Configを入れてみよう
 4.ステータスを確認しよう

■アレンジ編
 5.as-pathfilterを入れよう
 6.prefix-listを使おう
 7.Configをグループ化
 8.LocalPreference値で経路制御してみよう
 9.VRRP Trackingを組み合わせよう
 10.MED値でお願いしてみよう
 11.NATを併用してみよう

■再配送
 12.Staticを再配布しよう
 13.BGPをOSPFに再配布しよう
 14.OSPFをBGPに再配布しよう

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最終回です。

■今回の要件
 
GW-20140105-232646

他拠点AからOSPFで配信されている 192.168.93.0/24と 192.168.94.0/24の2つのセグメントがある。そのうち192.168.94.0/24のみをAS20000へBGPで再配布する。
 

■実装

router bgp 30000
bgp redistribute-internal
→必須。AS20000Primary回線障害時にiBGPを経由してAS20000に渡すために必要。
redistribute ospf 1 match internal external 1 external 2
→internalだけで良いが、せっかくなのでOSPFエリア全部を対象とする。(internal external 1 external 2の3つで全て)
ip prefix-list AS20000-haihu-list seq 40 permit 192.168.94.0/24
→お決まりのprefix-listに配信セグメントを追加
 
 
 
これでうまくいくかのように見えたがうまく動きません!!
 

 

 
 
 
そこでこのコマンドで、BGPがちゃんと仕事をしているか見てみることに。
  
 
 

show ip bgp neighbors 10.3.3.1 advertised-routes

ルータAはちゃんと経路を配信しているのか確認。
 
 

1812J-A#
1812J-A#show ip bgp neighbors 10.3.3.1 advertised-routes
BGP table version is 17, local router ID is 192.168.201.1
省略
   Network          Next Hop            Metric LocPrf Weight Path
*> 10.111.222.32/28 0.0.0.0                  0         32768 i
*> 192.168.200.0    0.0.0.0                  0         32768 i
*> 192.168.251.0    0.0.0.0                  0         32768 ?
Total number of prefixes 3
1812J-A#
1812J-A#

 
 
 
 
 
配信していないだと?!グーグル先生と1時間格闘。精魂尽き果てました。ネイバーに紐つけているroute-mapのフィルタグループを解除すると再配布できるので、ルータAのフィルタ関連の設定で堰き止めているのは明らかなのですがそれ以上はわかりませんでした。
 
 
 
→追記:ACLとPrefixListの違いはレンジを見るか見ないか、だと知りました。


 
 
 
prefix-listを使うのが通常かと思いますが、同じことはACLでもできることを思い出しました。prefix-listをACLで置き換えます。
 
 
 
route-map AS20000-bgp-list permit 10
match ip address External1-list static-route-list ospf-route-list nat-list
ip access-list standard External1-list
permit 192.168.200.0 0.0.0.255
ip access-list standard ospf-route-list
permit 192.168.94.0 0.0.0.255
ip access-list standard static-route-list
permit 192.168.251.0 0.0.0.255
ip access-list standard nat-list
permit 10.111.222.32 0.0.0.15
 
→prefix-listで書いていたことをACLに書き写し、route-map AS20000-bgp-listに放り込む。
 
 
 
 
■ステータス確認
 
ルータCにおけるルーティングテーブル確認
 

2621XM-C#
2621XM-C#show ip route
省略
     172.16.0.0/24 is subnetted, 1 subnets
C       172.16.100.0 is directly connected, Vlan100
     192.168.94.0/32 is subnetted, 1 subnets
B       192.168.94.1 [20/2] via 10.3.3.2, 00:15:19
B    192.168.251.0/24 [20/0] via 10.3.3.2, 00:15:19
B    192.168.200.0/24 [20/0] via 10.3.3.2, 00:15:19
     10.0.0.0/8 is variably subnetted, 2 subnets, 2 masks
C       10.3.3.0/24 is directly connected, FastEthernet0/0
B       10.111.222.32/28 [20/0] via 10.3.3.2, 00:15:19
2621XM-C#
2621XM-C#

192.168.94.0/32が再配送されました。
う~ん、再配送やっぱりクセがあるのかな。ACLを使うってかなりダサい・・
こちら課題として詳しい人に聞いたりして原因を探りたいと思います。

■BGP Primary回線障害時の動きについて
 

※正常性確認済み

■Config
 
part14.ルータA_config
part14.ルータB_config
※両機でOS Verが違うため、一部投入してるのに非表示になるConfigがあります。
 ルータA・・15.1
 ルータB・・12.4
終わりました。
ここまでの道のり、長かった(´・ω・`)
お疲れ様でした!
 
 
 


 
  
 
 

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