【初心者向け】 簡単BGP講座 9.VRRP Trackingを組み合わせよう

 
■基礎編
 
 1.はじめに
 2.構成説明
 3.基本Configを入れてみよう
 4.ステータスを確認しよう
 
■アレンジ編
 
 5.as-pathfilterを入れよう
 6.prefix-listを使おう
 7.Configをグループ化
 8.LocalPreference値で経路制御してみよう
 9.VRRP Trackingを組み合わせよう
 10.MED値でお願いしてみよう
 11.NATを併用してみよう
 
■再配送
 
 12.Staticを再配布しよう
 13.BGPをOSPFに再配布しよう
 14.OSPFをBGPに再配布しよう
 
 
 
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今回はBGPではないですが、障害時の通信フローを見なおしてみましょう。最初の2.構成説明で記載をしましたが、主系回線障害時の通信フローについてです。
 
GW-20140105-001724
 
host1からの通信
 
1.VRRP MasterのルータAに到達
2.ルータAはWAN側経路が使えないので、iBGP渡りでルータBに
3.ルータBもiBGPで障害検知、nexthopをWAN側経路に変更し外部サイトへ転送
 
この経路はあまり効率がよくありません。
 

 

 

 
 

もちろんこれは現場の設計思想によりけりで、障害時の状態変遷を最小限に食い止める、ってポリシーである場合もありますので一概に良し悪しを言えるものではありません。
 
 
 
 
■要件
 
VRRP Trackオプションを使ってこのような経路にしましょう。行戻りの経路も同じになりますしね。
 
GW-20140105-113718
 
 

■実装
 
ルータA
interface Vlan200
vrrp 10 track 1 decrement 10
track 1 interface fastEthernet 0 line-protocol
fa0が落ちたらVRRPのPriorityを10下げる。10下げると105から95に下がるので2号機にMasterが寄る。CiscoのVRRPは自動でpreemptが機能する。逆に無効化したい場合はno vrrp 10 preempt。
 
 
 

■Config
 
part9.ルータA_config
※OS Verにより一部投入してるのに非表示になるConfigがあります。
 
 
 

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