【初心者向け】 簡単BGP講座 5.as-pathを入れよう

 
■基礎編
 
 1.はじめに
 2.構成説明
 3.基本Configを入れてみよう
 4.ステータスを確認しよう
 
■アレンジ編
 
 5.as-pathfilterを入れよう
 6.prefix-listを使おう
 7.Configをグループ化
 8.LocalPreference値で経路制御してみよう
 9.VRRP Trackingを組み合わせよう
 10.MED値でお願いしてみよう
 11.NATを併用してみよう
 
■再配送
 
 12.Staticを再配布しよう
 13.BGPをOSPFに再配布しよう
 14.OSPFをBGPに再配布しよう
 
 
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今回の基本構成(おらさい)
 
自拠点の出入口はルータAを基本とする。重み付けにはweight値を採用。
 
GW-20140105-104333
 
 

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先に記載済みの基本Configでも接続は可能ですが、商用環境でBGPを使う時、一番気を使うべきがフィルタです。2種類のフィルタを設定するのが一般的です。
 
as-path filter
 このASの情報は流す、このASはダメ。と言ったAS単位のフィルタ
 
prefix-listまたはaccess-list
 このネイバーにはこのセグメントだけ流す。と言ったセグメント単位のフィルタ
 
例えば拠点が増えて3つになった時、
 

 
このように複数のBGP接続がある場合、フィルタ制御をしないと関係ないルート情報を配信してしまいダダ漏れ状態になります。
 

 
ということで、”外部ASには自拠点の情報のみ配信する”という実装をしてみます。
 
 
 

■実装
 
ルータC
 (config)# ip as-path access-list 1 permit ^$
 (config)# router bgp 30000
 (config-router)# neighbor 10.3.3.1 filter-list 1 out
 
ルータD
 (config)# ip as-path access-list 1 permit ^$
 (config)# router bgp 30000
 (config-router)# neighbor 10.5.5.1 filter-list 1 out
 
Config解説
as-pathフィルタでは、正規表現を使って対象を決めます。「^$」というのは、”自身のAS情報のみ”という意味です。それをネイバーに対しoutboundで設定します。
他の正規表現については、色々ありますが、これを覚えていけばたいていは乗りきれるかと思います。
 
■Config
 
part5.ルータA_config
 
part5.ルータB_config
 
※両機でOS Verが違うため、一部投入してるのに非表示になるConfigがあります。
 ルータA・・15.1
 ルータB・・12.4
 
 
 

次はもうひとつのフィルタ、prefix-listまたはaccess-listです。
 
 
 

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