名取ってなんだろう

msgcns!CF60CFA76B50C67F!108 AAA

昨日の勘三郎襲名スペシャルを見て「名前」の重さを実感したわけですが、 日本舞踊には「名取(なとり)」というものがあり、それについて考えました。     名取とは読んで字の如く 「名前をもらう事」 です。 例えば花柳流の先生に師事していれば 「花柳 **」 みたいな名前がもらえます。 名取になれば 普通の人とは違うんだ と意識が高まるとともに、周りからも一目置かれ、 ちやほやされます。       こんなご時世、踊りを習う方も少ないです。下手で付き合いも知らないお弟子が (*・∇・) 「先生~、あたし名前取りたいんですけどぉ~」 と言えば  J( ‘ー`)し 「いいわよ (こいつ下手クソなんだけどな・・・)」  となるでしょう。                 名取はお金になるのです。         もちろん全ての先生、お弟子がこんな関係だとは思わないでくださいね。 一生懸命勉強して実力もつき、お金も苦労してためて名取になる方もいっぱいいます。 良い先生なら素直に了承はしないでしょう。   趣味でやっている方に文句を言うつもりはありません。 趣味で踊りを習って名取を一つの目標にするのもいいでしょう。 ただ、名取になれば、、         盆暮れ正月の付き合い、挨拶。     会があれば手伝いに行き、     声がかかれば出演し、     もちろんお稽古は休まない。     仕事が忙しい?お金がない?(゚Д゚)ハァ??「君、名取でしょ?やって当たり前なんだけど。」 って感じです。これが名前をもらう事の重さであり、真実です。 まぁ挨拶とお稽古を休まないのは普通のお弟子さんも当たり前ですけど。       師事した先生が素晴らしい方ほど、 先生の側にいたい、身の回りの事を手伝いたい、いっぱい知識をつけたい、と思います。 僕もそうです、お茶の先生、踊りの先生、共に素晴らしい方です。   見えない糸で繋がった関係は切る事は簡単で、ある程度の失敗も許されます。 しかし、目に見える糸の場合、難しいです。 名取される若い方は師事する事はどういう事なのか、じっくり考えたほうがいいと思います。           ちなみに僕は10年習ってきて周りからは名取名取言われますが、はっきり言いまして 「 名取する気はございませんーーーーつ!! 」 残念っ!!   僕はネットワークエンジニアとして働き、趣味としてシンセをいじり、歌舞伎や踊りを見るのだ!! まぁ昨日のテレビを見て役者や家元の家に生まれてたら、僕も、、なんて思ったりもしましたけどね。 結局、楽しいから続けてきたんです、踊りを

コメントを残す